韓国最大野党の「共に民主党」の代表 IAEA報告書に遺憾の意

2023-07-10 14:13:25  CRI

 韓国の共に民主党の議員がIAEA事務局長と会談

 韓国最大の野党「共に民主党」の代表は9日、ソウル市内にある国会議事堂で韓国訪問中のグロッシ国際原子力機関(IAEA)事務局長と会談し、日本の福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出が「国際安全基準に合致する」というIAEAの結論に深い遺憾の意を表し、IAEAの評価報告は日本の多核種除去設備(ALPS)の性能について検証せず、放射能汚染水の海洋放出の海洋生態系への長期的な影響についても研究されないまま結論を出すことは「問題がある」と訴えました。

 代表は、「IAEAが放射能汚染水のその他の処置対策を検討しなかったことは、最初から中立性と客観性を失った」と指摘しました。

韓国国民は日本の放射能汚染水の海洋放出に関するIAEA報告書に抗議

 9日、大勢の韓国国民はグロッシ事務局長の国会議事堂到着前に、国会議事堂前で集会を開き、「福島の放射能汚染水の海洋放出に反対」「IAEA報告書は100万ユーロで売り渡されたのか」などのスローガンを掲げて、日本政府の海洋放出計画に抗議し、IAEAが性急に信用性のない報告書を発表したことを非難しました。グロッシ事務局長は7日夜に韓国入りしましたが、至る所で韓国国民の激しい抗議を受けています。

 また、8日、韓国の複数の党派や市民団体はソウル市内の中心部で大規模な集会を開き、日本の放射能汚染水の海洋放出計画に強く反対し、韓国政府に反対の立場を表明するよう促しました。

 韓国ギャラップが先月末に発表した世論調査の結果によりますと、78%の韓国人は福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出に「懸念を示す」と答えました。(Lin、野谷)

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