米はクラスター爆弾での民間人の死傷に責任負うべき＝ロシア

　米政府は7日、ウクライナにクラスター爆弾を含む8億ドル相当の軍事支援を新たに発表しました。これについて、ロシア外務省のザハロワ報道官は9日、クラスター爆弾によって民間人の死傷者が出ることに米国は責任を負うべきだと改めて表明しました。

　ザハロワ報道官は、「ウクライナが北大西洋条約機構（NATO）から兵器を獲得するたびに民間人が被害を受けている。クラスター爆弾は、過去に中東などで使用された歴史が示すように、子爆弾の一部が不発弾として長期にわたって残り、軍事行動が終わった後で爆発することがある。ウクライナにクラスター爆弾を供与した米国は、その爆発による死傷者に対する責任の一部を負わなければならない。その対象には、爆発に巻き込まれるウクライナやロシアの子どもたちが含まれる」と述べました。

　これに先立ち、ザハロワ報道官は、「米国政府によるウクライナへのクラスター爆弾の供与は、米国の反ロシア政策のもう一つの表れだ」とした上で、「米国の目的は『最後のウクライナ人』だけが残るまで衝突と戦闘を可能な限り長引かせることだ」と指摘し、国際社会はこの明らかな事実を無視することなく対応しなければならないと強調しました。（Mou、謙）