TCS 未来志向の中日韓協力と青少年交流を呼びかける

2023-07-05 20:09:44  CRI

2023年中日韓協力国際フォーラム会場の展示

 中日韓三国協力事務局(TCS)の主催による2023年中日韓協力国際フォーラムが3日、山東省青島市内で開催されました。TCSの欧渤芊事務局長と坂田奈津子事務局次長が、会場で中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ)のインタビューに答えました。

TCSの欧渤芊事務局長

 中日韓の三国協力を促進するTCSの過去1年間の取り組みについて、欧TCS事務局長は、「TCSはポストコロナ時代における地域の回復を積極的に支援し、3カ国の有識者による『中日韓ビジョングループ』を中心に立ち上げ、『三国企業家フォーラム』などを開催し、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の実行を後押ししてきた。また、TCSはZ世代の若者グループに着目し、『中日韓青年交流ネットワーク』を構築し、三国の若者と手を携え、長期的な視点から未来志向の三国協力の発展を推進していきたい」と詳しく説明しました。

 今後の三国の未来志向の協力について、欧TCS事務局長は、「新時代の中日韓協力を開拓するには、まず、互いの核心的利益と重大な関心事を尊重し、政治的相互信頼を増進しなければならない。もう一つは、共通の利益の『パイ』を大きくし、デジタル経済、ブルー経済、グリーン経済などの新興分野での協力を強化し、高齢化社会といった共通の課題に力を合わせて対応しなければならない。さらに、現在と今後の一時期は人文協力を重点的に強化し、『東アジア文化都市』『キャンパスアジア』などのブランドをうまく活用して、相互認知の向上に努め、特に三国の青少年のために相互理解を深める機会をより多く創出し、未来に目を向け、友好を厚くし、三国協力の持続的発展のために民意の基礎を築くべきである」と語りました。

 

TCSの坂田奈津子事務局次長

 一方の坂田TCS事務次長は、さまざまな地域が課題に直面する中で三国間の相互理解を深めるためには対面交流が重要であると強調し、「今回のフォーラムのように、三国の参加者が顔を合わせて議論することが大事だ。このようなイベントの定期的な開催は三国にとって非常に重要だ」と述べました。さらに、中日韓協力の未来を形作る上で青少年交流が果たす役割を強調し、青年大使プログラム(YAP)、中日韓ユースサミット(TYS)、中日韓青少年交流ネットワーク(TYEN)など、TCSの主要なユースプロジェクトに三国の学生たちが積極的に参加することを呼びかけました。

 中日韓三国協力事務局(TCS)は中国、日本、韓国が共同で設立した国際機関です。2011 年に発足し、三国の政府間会合に広く関与して、経済、文化、人的交流、公衆衛生、環境保護、防災管理などの分野で、さまざまなレベルでの対話や協力活動を展開しています。(取材:趙雲莎)

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