北京
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2018年に深センからRORO船でタイに向かうBYDのEV「e6」100台
タイの自動車市場では、中国自動車メーカーの投資拡大を受けて中国ブランドの電気自動車(EV)の人気が高まっています。それは比亜迪(BYD)の「ATTO 3(中国名「元PLUS」)」の販売台数を見れば明らかです。ATTO 3が2022年10月に約119万9000バーツ(約496万円)で発売されると、買い求めようとする人が徹夜の列をつくりました。
ある統計によりますと、タイのガソリン車市場では日系ブランドが依然として高いシェアを誇っていますが、EV市場では中国メーカーが70%を占めています。今年1~5月のATTO 3の販売台数は9310台で、タイのEV(ピュアEV)市場でのシェアは38.6%に達しました。
タイ政府が中国自動車メーカーに提供している一連のEV向け補助金と税制優遇政策が、中国自動車メーカーをタイ市場に引き付ける要因となっています。東南アジア最大の自動車生産国であるタイは、2008年に「東洋のデトロイト」という自動車産業の発展目標を定め、産業チェーンに投資するようメーカーを誘致してきました。BYDは18年にタイ初のEVタクシーを投入し、今ではEVフォークリフトやEVバスなど多くの分野をカバーしています。現地の雇用を効果的に促しただけでなく、自動車産業やグリーン経済の発展も促しました。(雲、柳川)