【CRI時評】夏季ダボス会議 参加者が共に語る「中国の成長物語」

2023-06-29 11:33:18  CRI

 天津で開催中の夏季ダボス会議には100近い国と地域からの1500人以上の政界、経済界、学術界の人々が参加している。参加者の多くが、交流の中で現今の世界の経済状況を「脆弱(ぜいじゃく)」という言葉で表現している。フォーラムが「起業家精神:世界経済の原動力」を全体テーマとし、「成長の再スタート」を中心テーマの一つに設定して、強い現実的な指向性を持っていることが、人々の強い願望を反映している。

 成長するには、そのためのエネルギーが必要だ。このエネルギーはどこから来るのだろうか。世界第二の経済大国であり、貨物貿易総額が6年連続で世界トップの中国は、自ずと人々の大きな注目の的となっている。世界経済フォーラムのボルゲ・ブレンデ総裁はインタビューで、中国の経済成長は世界全体を上回っており、今年の中国経済の世界経済全体への貢献率は36%に達するだろうと述べた。

 「このような市場を逃すことができるだろうか」多くの参加者たちが、中国経済の成長は強大なパワーを内に秘めていると考えている。カナダから参加した企業会の代表、アレックス・ザボコロ氏は、中国の効率的な管理水準と的を絞った政策措置は「あらゆる分野での成長を維持させることができる」と述べた。同時に、代表たちは中国の消費市場、安定した成長とインフレ抑止能力およびイノベーション水準も好感している。中国が質の高い発展を推進し、イノベーション主導の発展戦略を踏み込んで実行するのに伴って、経済成長の新たなパワーはさらに増すだろう。

 全世界の企業にとって、中国は単なる「美しい成長物語」ではなく、それにも増してウィンウィンのチャンスでもある。現在、西側の一部には中国との「デカップリング」「デリスキング」を叫ぶ声もあるが、フォーラムでの企業代表たちのパフォーマンスは、そうなれば、それは「脱協力」「脱チャンス」に等しく、経済法則に背くものであり、受け入れられないことを表している。高度にグローバル化が進んだ今日、発展せず、協力しないことこそが真のリスクである。世界経済フォーラムは、仮に世界が「デカップリング」に陥った場合、全世界のGDPの7%から9%が失われると予測している。

 「中国に来れば来るほど、その明るい未来を感じる」ポーランド企業界の代表であるパウリナ・マズレク氏は今回の中国訪問についてこうコメントしている。中国が中国式の現代化を推進するのにつれて、全世界はより多くの協力のチャンスを共有することになるだろう。ボルゲ・ブレンデ総裁が述べたように、「物語はまだ続いている」のである。(CRI論説員)

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