中国内蒙古自治区 大型古墳群と石人像が発見

2023-06-29 12:21:17  CRI

額日很希孛石人墓葬群から出土した石人

 中国社会科学院大興安嶺古代題記調査チームはこのほど、中国北部の内蒙古自治区シリンゴル盟アバガ旗阿日宝拉格嘎査の尾根で、大規模な古墳群を新たに発見しました。フィールド調査の結果、5基の墓に6体の石人がついていることが発見され、初歩的な判断によれば、石像は突厥人像だということです。

 区域内の古墳群は比較的集中して点状分散式に分布しており、墓が10メートル以上の大型のものもあれば、小型の四角型のものもあり、発見された6体の石人は、地面にうつむき倒れた完全な石人が1体あったほか、他の5体はいずれも程度の異なる損傷があり、多くは直立状に半分土に埋まっていました。

 アバガ旗博物館の陳海峰館長によると、新たに発見された石人の造形は非常に独特で、草原地域に広く分布する突厥石人と同じ一族に属し、貴重な移動不可能な文化財だということです。

 今回の発見は、ユーラシア大陸に分布する同タイプの石人の研究と中国北方の民族の変遷を研究する上で貴重な実物資料を提供しました。命名慣例に基づき、この古墳群は「額日很希孛石人墓葬群」と命名されました。(ヒガシ、野谷)

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