中国 浅層常圧シェールガス採掘で大きな進展

2023-06-28 13:28:43  CRI

 中国石油化工集団(シノペック)が中国南西部の重慶市武隆地区に設置した試掘井「坪地1HF井」は稼働開始以来、今月26日時点で累計800万立方メートルを超える天然ガスを生産し、その連続的で安定した生産と生産量の多さは、浅層常圧シェールガスが良好な探査・開発の潜在力を持つことを示しています。 

△重慶にある「坪地1HF井」

 坪地1HF井の深さは約1000メートルで、典型的な浅層常圧シェールガスです。2021年4月に稼働を開始し、1日当たりのガス生産量は4万6000立方メートルに達し、1坑井当たりの可採埋蔵量は4000万立方メートルと推定されています。その安定した生産により、同エリアの地下500~2000メートルにある970億立方メートルの浅層常圧シェールガス資源を採掘・利用することができます。 

 浅層常圧シェールガス井には、深さがより浅く、投資コストが低いなどのメリットがあります。しかし、高圧シェールガスと比べると、常圧シェールガスには、ガスの含有量が不足し、1坑井当たりの生産量が低く、効率的な採掘がより難しいなどの特徴があります。研究チームは初めて油圧ロッドレスポンプを利用して試掘を行い、吸着ガスの放出を促し、生産量を着実に増やしました。 

 坪地1HF井があるシノペック南川シェールガス田は、中国初の常圧シェールガス田です。17年の稼働開始以来、累計で58億2500万立方メートルのシェールガスを生産し、現在の1日当たりのガス生産量は420万立方メートルに達し、長江中下流域にクリーンエネルギーを供給しています。(ZHL、柳川) 


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