北京
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中国東部、山東省青島北駅の人工知能(AI)調理済み食品レストラン、北京市東単のスマートキッチン、北京市崇文門のキッチンカー(移動販売車)などが運営開始以来、ひときわ注目され、多くの食事客を引きつけています。1年間の運営を経て規模も段階的に拡大し、屋台に変わったキッチンカーもあります。
セルフオーダーシステムなので店員は必要なく、モノのインターネット(IoT)技術で調理し、わずか5分で熱々の調理済み食品が出来上がります。しかも「ロボット料理長」は24時間休みません。ナスのしょうゆ炒め、ジャガイモの千切り炒め、魚のトマト煮込み、ユーシャンロースーなどの家庭料理を、肉・魚料理2品+野菜料理1品に組み合わせた定食の値段は30~40元(約600~800円)で、単品なら数元から十数元です。
スタッフが食材を鍋に入れ、パソコンの画面で操作するだけで、数分後には熱々の料理が自動で炒められて出来上がります。あるデータによりますと、調理済み食品の60~70%が、レストランや空港、高速鉄道駅、無人店、スーパーなどのビジネスシーンで利用されています。
北京市崇文門に出店するキッチンカー
ロボットの開発や応用に転じる企業が増えています。家電メーカーの格蘭仕(ギャランツ)は調理済み食品用電子レンジを発売し、美的(ミデア)はスマート家電と調理済み食品を結び付けたスマートキッチンソリューションを生み出しました。
多くの食品企業が、AIを利用してイノベーションとビジネスの成長を推進しています。ファストフードのアップグレード版として注目されている調理済み食品の市場規模が拡大を続けています。飲食業と家庭消費の二重のニーズに後押しされて、調理済み食品に対応したスマートな家庭用・商用設備には広い市場空間があります。(閣、柳川)