北京
PM2.577
23/19
中国南部、広東省の深セン市と中山市および広州市南沙区を結ぶ建設中の大橋「深中通路」の東人工島主体構造の施工が20日に完了し、中国初となる高速道路水中インターチェンジ主体構造が出来上がりました。
△建設中の人工島の空撮写真
「深中通路」は、「橋・島・トンネル・水中相互接続」という複合的なプロジェクトで、広東・香港・マカオグレーターベイエリア「A」字型交通メインフレームの最も重要な「横棒」に当たります。東人工島は同プロジェクトの深セン側の建設プロジェクトで、深セン宝安空港の南側に位置し、東は建設中の広州と深センを結ぶ「広深沿江高速道路」の深セン区間側の延長線につながり、西は海底トンネルに接続します。
東人工島の陸域面積は34万3800平方メートルで、国際基準のサッカーコート48面分に相当する大きさです。人工島にはトンネル工事や救援埠頭(ふとう)、電力供給・配電施設および関連の付属施設が設置されています。トンネル工事には長さ480メートルの堰築区間トンネル、長さ855メートルの島本線トンネルおよび二つの道路を接続するためのランプウェイとして使われる4本のトンネルが含まれます。
中国初の高速道路水中インターチェンジである東人工島は、本体に両翼が付くレイアウトとなっており、海底沈埋トンネルと連結し、同プロジェクトと広深沿江高速道路などの道路網とのスムーズな接続を実現できます。同プロジェクト完成後、「深中通路」の東人工島を経て、東は恵州市と深セン市竜崗区、西は中山市と珠海市、北は広州市と東莞市、南は深セン市前海合作区と香港へ向かうことができ、広東・香港・マカオグレーターベイエリアの交通中枢としての役割を十分に発揮し、グレーターベイエリアの主要都市間を車で1時間で移動できるようになります。(ZHL、柳川)