北京
PM2.577
23/19
広州税関が差し押さえた絶滅危惧種の鳥の卵82個
中国南部の広東省広州税関はこのほど広州白雲空港の入国検査所で、絶滅危惧種であるアマゾンオウムの卵82個を差し押さえました。現在、これらの卵はすべて、ふ化に成功しました。
広州税関管轄下の広州白雲空港税関の職員は指令を受け、着陸したある国際便に対する検査をおこなった際、異常な荷物1点が発見され、その持ち主を特定しました。その荷物を開けて検査したところ、綿に包まれた大小さまざまな卵82個が発見されました。それらに光に当ててみると、ふ化前の卵であることが確認されました。
ふ化に成功したアマゾンオウム
税関職員はこれらの卵を押収して、いち早くプロの救助機関と連絡を取りました。プロの救助機関のスタッフによる適切な処置と世話により、卵はすべてふ化に成功しました。専門機関の鑑定により、生まれた82羽の幼鳥は鳥綱オウム目のアマゾンオウム種だと確認されました。アマゾンオウム種は絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約「ワシントン条約(CITES)」附属書Ⅱに明記された保護種であり、中国で国家2級重点保護野生動物に指定されています。
中国税関は、「ワシントン条約(CITES)」および「中華人民共和国野生動物保護法」などの規定により、「輸出入許可証明書」を持参した上で規定に基づいた関連の税関手続きを終えた以外の場合、象牙などの絶滅危惧種およびその関連製品を貿易・携帯・郵送して出入国することは禁じられており、状況が深刻で犯罪に及んだ場合は法に基づいて刑事責任が追及されると注意を促しています。(Lin、野谷)