中国、「試験25号」衛星の打ち上げに成功

　中国は北京時間20日午前11時18分、太原衛星発射センターから、「試験25号」衛星を搭載した「長征6号」打上げ用ロケットの打ち上げに成功し、衛星は順調に予定の軌道に乗り、打ち上げミッションは成功しました。同衛星は主に、新たな地球観測用技術試験に用いられるとのことです。

　長征6号ロケットは中国航天科技集団公司（CASC）傘下の中国の宇宙機関－第八研究院を中心に開発された低温液体3段打上げ用ロケットで、軌道要件の異なる複数のタイプの衛星を打ち上げる能力を備えており、1台のロケットで1基の衛星あるいは複数の衛星を同時に打上げることができます。その太陽同期円軌道の積載能力は1トン（軌道高度700キロ）に達します。今回の打ち上げは「長征6号」ロケットの今年度最初のミッションでした。

　「試験25号」衛星はCASC傘下の第五研究院を中心に開発されたもので、主に国土センサス、都市計画、防災・減災などの分野で用いられます。

　今回の打ち上げは「長征6号」ロケットにとって11回目、長征シリーズロケットにとっては477回目の打ち上げとなります。（雲、坂下）