北京
PM2.577
23/19
スイカ鑑定士の張霊慧さん
本格的な夏が到来し、中国北京市南部に位置するスイカ産地の龐各荘では販売のピークを迎える中、ある新しい職業が現れ、話題となっています。それはスイカの見た目や、手で軽くたたいた際の音で熟成度を判定する「スイカ鑑定師」です。
1998年生まれの張霊慧さんは、中国北部の河北省邯鄲市から1年前に龐各荘に来て、偶然が重なりスイカ鑑定士になりました。張さんによりますと、スイカ鑑定士の仕事は主に目と耳でスイカが食べ頃かどうか判定することです。一般の消費者はスイカの熟成度を判定できませんが、張さんのようなプロなら、見た目や、手でたたいた際の音、手のひらで触れた際の感触などで熟成度を判定できます。「スイカはそれぞれ音が違う」そうです。
北京はここ数日、猛暑日に見舞われ、張さんが所属する農村合作社もスイカの収穫繁忙期を迎えています。張さんは「注文が多い時には、1日1万個以上のスイカをたたくことになる」と笑いながら話しました。
中国ではここ数年、スイカ鑑定士のような新しい職業が雨後のたけのこのように現れています。これについて、北京市にある首都経済貿易大学中国新就業形態研究センターの張成剛主任は「新しい職業の誕生は社会進歩の現れであり、社会の分業がますます細分化された結果でもある」と説明し、「新しい職業の出現後は、できるだけ早く職業技能や職業資格、職業基準、または業界基準を策定して確立する必要がある」と指摘しました。(Lin、柳川)