プーチン大統領 「ロシアの中国依存論」に「あなたたちは依存しないのか」と反論

2023-06-20 13:57:04  CRI

 ロシア大統領の公式サイトによると、プーチン大統領は現地時間16日、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで、西側の言う「ロシアの中国依存論」を笑い飛ばし、「あなたたち(西側)は依存しないのか」と問い返したうえで、「今の状況下ではすがすがしい気分だ」と述べました。

 プーチン大統領は、「現在の世界では深刻な転換が起きている。ウクライナ危機の発生前から、ロシアはアジア、アフリカ、ラテンアメリカの市場へのシフトが始まっていた」と述べました。

 そのうえで、「世界経済のトレンドは変わりつつあり、リーダーは変わりつつあり、新たなリーダーが登場している」と指摘しました。さらに、対中貿易でいうと、ユーロ圏諸国の伸び率のほうがロシアよりも急速であることに言及し、「『ロシアは中国から離れられない』という声は聞いているが、あなた方(ユーロ圏諸国)はそうではないのだろうか。あなた方のほうこそとっくに『依存』し始めていたうえ……実にそれを楽しんできているようだ」と問いただしました。

 プーチン大統領はまた、「ロシアは中国、インド、そしてその他の国のいずれとも良好な関係にある。他の国も速いスピードで発展している。インドネシアは巨大な市場があり、速やかに成長している。ラテンアメリカは現在発展し続けており、将来の伸び代も大きい。アフリカにも大きな発展のチャンスがある」と指摘しました。

 さらに、「規制をかけようとする人々は、その行為によってより大きな苦痛を味わうだろう。現代の世界では、よその国に特定の国の利益に追随させるよう迫るのは困難なことで、場合によっては不可能に近い」との考えを示しました。(Yan、野谷)


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