北京
PM2.577
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川辺で周囲を見回す3頭の子グマ
中国西部、青海省玉樹チベット族自治州曲麻莱県(チュマルレプ・ゾン)の生態系保護管理員ゴライジャンツォさんはこのほど、標高約4500メートルの代曲村を巡回中にヒグマの子ども3頭が母グマを探す様子を撮影しました。3頭は母グマと再会できたのでしょうか。
ゴライジャンツォさんによりますと、まだ雪が残っている川沿いを巡回していたところ、遠くから3頭の子グマが急いで自分の方に走ってきました。周囲に母グマの姿はなかったので、「親子は巣穴を変える間にはぐれてしまったのかもしれない。母グマを探しているのではないか」と思いました。
ゴライジャンツォさんが近づくと、子グマらはすぐに母グマではないと気付き、足を止めて周囲を見回したりするなど、機敏でかわいい動きをし、向きを変えて川に沿って走り、家に帰る道を探し続けました。ゴライジャンツォさんによりますと、子グマは生後3カ月ほどで、体重は目測で5キロ未満、3頭とも元気な様子でした。
ゴライジャンツォさんは野生動物に対する認識から、子グマらと一定の安全な距離を保ちながら、母グマが見つけやすいよう、2時間近くかけて子グマらをクマ穴に近いエリアに向かわせました。幸いなことに、その日の夕方、他の警備員が巡回中、子グマらが母グマ探しに成功したことに気付きました。親子ともに良好な状態だったということです。(閣、柳川)