ビル・ゲイツ氏が4年ぶり北京訪問 5000万ドル寄付

2023-06-16 12:43:34  CRI

 マイクロソフトの創業者で、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長を努めるビル・ゲイツ氏は北京入りした翌日の15日、世界健康薬品研究開発センター(GHDDI)で行った演説で、イノベーションの力で全世界にとっての試練に対応すべきと述べました。

 ビル&メリンダ・ゲイツ財団は同日、GHDDIによる命を救う医薬品の開発への支援強化に向けて、北京市政府と清華大学との提携を継続していくと発表し、GHDDIには今後5年間で5000万ドルを寄付することを約束しました。また、北京市政府も同規模の資金支援を約束し、清華大学も科学研究プラットフォームの建設と共有、成果の転化、人材育成などでGHDDIの発展を引き続き支援します。GHDDIは新たに得た資金を医薬品開発能力の強化に用います。中低所得国で感染症リスクがより高い人々に役立てることに重点を置くとのことです。

 ゲイツ氏はGHDDIで行った演説で、過去4年間には、新型コロナウイルス感染症、気候変動、飢饉などが世界に対して健康と発展についての未曾有の試練をもたらしたと述べた上で、自分としては依然として悲観していないとの見方を示しました。ゲイツ氏は、「このイノベーションの成果のより有効な活用や進歩の加速のため、政府、学術、ビジネス、慈善団体などの社会各界がこのプロセスに広く参加する必要がある。そうしてこそ、世界的が受けている試練を解決できる」と強調しました。ゲイツ氏はその上で、「中国が健康、農業、栄養、貧困削減などの面で収めた貴重な成功経験は共有できる。中国の研究開発者も全世界とのパートナーシップで重要な役割を果たしている」と述べ、「中国では、多くの卓越した研究者が人々の生活の質に影響を与えるその他の重要な課題の解決に向けても全力で取り組んでいる。たとえば、農業従事者の気候変動への適応に援助を提供して世界中の誰もが腹いっぱい食べられるようにしている」と述べました。(朱、鈴木)

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