【CRI時評】「3点の主張」は、中国が中東で一貫して公正に語り、公正に動くことを示す

2023-06-16 14:40:45  CRI

 「中国はパレスチナの正義の事業を支持している」、「中国の責任ある大国のイメージと地位が改めて浮き彫りになった」――。エジプトの「アルゴウムホウリア」紙やカタールのアルジャジーラテレビなど中東メディアはこの2日間、中国がパレスチナ問題について提起した「3点の主張」を高く評価した。

 パレスチナのアッバス大統領は13日から4日間の日程で中国を公式訪問している。アッバス大統領は、中国が今年になり始めて招いたアラブ国家の指導者で、「中国人の旧友、良き友」と呼ばれている。習近平国家主席とアッバス大統領は14日午後に会談し、両首脳は中国とパキスタンの戦略的パートナーシップの樹立を宣言した。特に習主席が提起した3点の主張は、中国がパレスチナ人の民族としての合法的権利回復という正義の事業を断固支持していることを改めて示した。3点の主張の内容を見ると、パレスチナとイスラエルの和平プロセスが現在直面している困難について直接に言及しており、まさに的を射抜いた、パレスチナ問題の解決に方向性を示すものと言える。

 今年に入ってサウジアラビアとイランが中国の仲介で手を握り、中東は「和解の潮流」を迎えた。このような背景にあって、中東問題の核心であるパレスチナ問題の解決への期待が高まっている。サウジのウェブサイト「アラブ・ニュース」が最近になり発表した世論調査によると、中国政府がサウジとイランの両国の国交回復に成功した後には、回答者の80%がイスラエルとパレスチナの和平交渉で中国が役割を果たすだろうとの考えを示すようになった。

 米国は近年来、共和、民主両党の政権交代を経験してきたが、パレスチナ問題におけるイスラエルの強硬な立場を黙認し、一方的に肩入れすることに変わりはないと指摘されている。中国の主張は対照的に不偏不党であり、国連決議の尊重と擁護を体現している。中国は同時に、パレスチナの経済と民生の必要が保障されるべきであり、国際社会はパレスチナに対する開発援助と人道支援を拡大すべきと強調している。この主張は、現実にしっかりと対処するものだ。

 中国はまた、「和平交渉の正しい方向を堅持せねばならない」と指摘している。これは、イスラエルとパレスチナの問題を解決する唯一の道だ。中国は、エルサレムの宗教聖地で歴史的に形成された現状を尊重し、過激で挑発的な言動を排除することは、情勢を鎮静化し、和平交渉再開の条件を整えるのに役立つと強調している。政治問題を扱う米国誌「ティプロマット」中国の立場を「真の中立」と評した。

 中国はパレスチナ問題においていかなる私利も持っていない。中国は、イスラエルとパレスチナの双方が中国側の提起した3点の主張を熟考し、政治的勇気を出して和平交渉再開の一歩を踏み出し、地域の平和と安定を守ることを希望する。正しいことをするのは、いつであっても遅くはない。(CRI論説員)

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