北京
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金子由里奈監督
6月9日から18日まで開催中の上海国際映画祭では、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』で日本の金子由里奈監督が新人監督賞にノミネートされました。金子監督は「上海国際映画祭でインターナショナルプレミア上映ができて光栄だ。いろいろ勉強になった。観客の反応が思った以上に暖かくて感動した」と語りました。
映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の舞台あいさつの様子
映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の舞台あいさつ後の記念写真
今年のアジア新人部門の中では1995年生まれの金子由里奈監督が最年少で、唯一の女性です。金子監督の作品『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』は14日に、リニューアルした上海影城の1008席を備えるドルビーシアターで上映され、客席はほぼ満席でした。上映後は金子監督と髭野純プロデューサーが登壇し、舞台あいさつを行いました。熱気に包まれた会場では、観客から絶賛の声が上がりました。
金子監督は「観客の反応が思った以上に暖かくて、とてもうれしかった。会場にぬいぐるみを持ってきてくれている人もいて感動した。観客との交流を通じて作品のメッセージが伝わっている感覚を受けたので、本当にほっとした。中国との映画コラボは大歓迎、中国でもぜひ映画を撮りたいので、応援してほしい」と話しました。
映画について、金子監督は「この作品は今の社会に届けるべき物語、現代社会では、人々がしばしば社交に恐怖を抱えているが、この作品では、特に『コミュニケーション』というテーマで、観客が映画を通して耳を傾け、表現することを学んでほしい」と率直に語りました。
髭野純プロデューサー
映画のプロデューサーである髭野純さんは、「今回は日本の小説を映画化したもの。海外の映画祭に招待されて、上映されることはうれしい。これからもどんどんこのような交流をしていきたい」と述べました。
上映後、20代の中国人女性観客は「日本の映画や文化に非常に興味がある。私はぬいぐるみが大好き。今日の作品は繊細な心理描写で内容がよく伝わってきた」と語りました。(取材:趙雲莎)
多くのファンに囲まれた金子由里奈監督