駐米中国大使 「脱リスク」を「デカップリング」の隠れみのにしてはならない

2023-06-09 15:40:00  CRI

 中国の新たな駐米大使、謝鋒氏は7日、米中ビジネス協議会主催の新任歓迎レセプションで基調講演を行い、「脱リスク」を「デカップリング(経済切り離し)」の隠れみのにすれば、両国関係の障害になると強調しました。

 謝大使はその際、「米国側は最近、中国との『デカップリング』を求めているわけではないと言いながら、『脱リスク』を提案した。中国国民は、これは『脱リスク』の名を借りた『デカップリング』ではないかと懸念している。米国はこれまでグローバル化、市場経済、自由貿易を強力に推進し、他国に世界経済に統合するための扉を開くよう求めてきたのに、なぜ今になって後戻りし、扉を閉め、制約を課すのか」と述べました。

 謝大使はさらに、「どの国も安全保障を重視しているが、それを一般化して、保護主義を推進し、ライバルを封じ込め、抑圧するための口実に使ってはいけない。一国の安全が他国の不安全の上に成り立ってはならない。一国の産業チェーンの安定が世界の産業チェーンの不安定の上に成り立ってはならない。米国は1300以上の中国企業をさまざまな規制や制裁リストに載せ、関税をかけ、輸出規制や投資審査などの措置を取っている。貿易戦争が終わっていないのに、さらに産業戦争や技術戦争を仕掛けている。これは本当に米国の利益になるのだろうか」と述べました。(hj、藤井)

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