中国国有企業社長、私的モラルのスキャンダルで免職

　中国のネット上で最近、「国有企業の社長が女性と手をつないで街を歩いているのを撮影された」という話題がネットユーザーの間で物議を醸しています。2人が所属する会社は8日、2人が停職となり、紀律検査委員会の調査を受けていると明らかにしました。

　中国中西部の四川省成都市でこのほど、街頭写真家が中年の男性が若い女性と手をつなぎながら、親密そうに街を歩いている様子を撮影し、その動画をネット上に投稿しました。ネットユーザーによって、男性は環球工程プロジェクト管理（北京）有限公司の胡継勇社長で、手をつないでいた女性は胡氏の妻ではなく、同じ会社の従業員であることが発覚しました。2人は当時、成都に出張中だったということです。

　胡氏は同社の法定代表者で、同社は中国の大手国有企業である中国石油集団工程有限公司の傘下にあります。このことについて、中国石油北京プロジェクト管理公司は7日午後5時30分、SNS公式アカウントで「通報」を発表しましたが、それによると、胡氏は既に社長職を解任されると共に、紀律検査委員会の事情聴取を受けることになったとのことです。また最新の情報によると、動画に写っていた女性も停職となりました。

　中国では、国有企業の管理層に対して私生活上の高いモラルを求めており、こうした男女問題は、当事者の任用にも影響します。関係者によると、胡氏は2人の動画が公開されてからわずか数時間で解任されました。また、動画がとどまることなく拡散しているため、この女性が着ていたワンピースがネット通販で人気商品になっています。（Mou、坂下）