北京
PM2.577
23/19
中国が国際クルーズ船の発地・寄港地として世界で最も潜在力のある市場とみられる中、世界のクルーズ船運航会社が改めて中国市場への進出を計画しているということです。
MSCクルーズ社のMSCスプレンディダ
クルーズライン国際協会(CLIA)が発表した「クルーズ船業界現状報告2023」によると、2023年にクルーズ船を利用する観光客数は2019年水準の106%に相当する、延べ3150万人と見込まれ、2027年までには海外クルーズ船の年間利用旅客数は延べ3950万人に上る見込みです。また、2022~28年の世界のクルーズ船の収容人数(ベッド数)は19%伸び、標準ベッドにして74万6000ベッドと予想されています。
中国では、海外への団体旅行が再開されてから、地中海、紅海、世界一周など、クルーズ船による海外旅行の予約数も大幅に伸びており、一部の人気路線では2025年分の予約も始まっているということです。
世界のクルーズ運航大手MSCクルーズの中国担当である黄瑞玲氏は、「中国はクルーズ市場のポテンシャルが大きく、利用者の数では世界第二の市場となっている。国際的なクルーズ運航会社として、当社では来年、高品質のクルーズ船を中国市場に投入するために積極的に準備を進めていく」と明らかにしました。(鵬、坂下)