【CRI時評】中南米で「一帯一路」への熱意が高まり続ける理由

2023-06-07 17:13:17  CRI

 中南米では、中国との「一帯一路」共同建設への熱意が高まり続けている。それを象徴する最近の事例は、アルゼンチンのマサ経済相が数日前に中国を訪問し、両国が「一帯一路」建設の共同推進に関する協力計画を締結したことだ。これは、アルゼンチンが昨年2月に「一帯一路」イニシアチブに参加したことに続く、両国の協力の新たな成果であり、双方がより具体的な形で各分野の協力をさらに深めることを意味している。

 マカオで開催されていた第9回中国-中南米・カリブ諸国インフラ協力フォーラムがこのほど閉幕した。公式発表によると、出席したゲストらは、質の高い「一帯一路」共同建設などの話題を巡って踏み込んだ交流を行った。キューバの通信社プレンサ・ラティーナは、「一帯一路」イニシアチブについて、「膨大なインフラと協力ネットワークを通じて中国と世界の他の地域を結び付けるもので、中南米もその中に含まれている」と報じた。

 最新の統計によると、中国・中南米「一帯一路」共同建設の「友達の輪」は21カ国にまで拡大している。中国は10年連続で中南米にとって第2の貿易パートナーの地位を維持している。中国と中南米の貿易総額は昨年、過去最高の4857億9000万ドルに達した。こうしたことから分かるように、「一帯一路」共同建設の最も直接的な効果とは、中国と中南米の貿易額を引き上げ、中南米に中国の経済成長のボーナスを分かち合わせることだ。

 世界は今、激動の変革期にあり、経済成長の減速は明らかで、発展途上国は総じて、比較的大きな困難に直面している。中南米諸国は自らの発展の道を模索し続けると同時に、西側の経験を移植しても良い効果は得られないことをますます認識するようになっている。それに対し、中国が提唱する「一帯一路」イニシアチブは、「共商、共建、共享(共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う)」を堅持し、中南米諸国に発展の問題を解決する良案を提供している。

 「一帯一路」イニシアチブについて、中南米の多くの人が「強制的なものでも、政治的条件が付随するものでもなく、提供しているのは発展の新たな思考の筋道と新たな道筋だ」と認識している。エステルナド・デ・コロンビア大学のデビッド・マウリシオ氏は「この重要なイニシアチブに参加する国々は、より良い貿易条件、より多くの国外市場参入、より質の高いインフラ、より平等な双方向対話、より踏み込んだ文明間の相互参考を擁していることを、われわれは目にしている」とし、中南米・カリブでは今後、「一帯一路」イニシアチブに参加する国の数がさらに増えると見込んでいる。(CRI論説員)

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