SSE科創板に初の金融派生商品 「科創50ETF」が取引開始

2023-06-05 16:03:36  CRI

 中国証券監督管理委員会の承認を経て、上海証券取引所(SSE)の先物型ETF(上場投資信託)である「科創50ETF」が5日に上場し、取引を開始しました。

 これは、中国で新規株式公開(IPO)が審査・認可制から登録制へと全面移行した後に初めて導入された新しい先物商品です。SSEのハイテク・イノベーション関連企業に特化した株式市場「スター・マーケット(科創板)」初の金融派生商品で、同マーケットの「科創50指数」と連動する初の上場銘柄であり、スター・マーケットにとって、2019年の発足後に発行した初の先物型ETFでもあります。

 関係筋によりますと、今回上場したのは、科創50指数と連動する2銘柄です。同指数は主として、スター・マーケット上場企業のうち、時価総額が大きく、優れた流動性がある50銘柄からなり、上場した成長性の高いハイテク・戦略的新興産業のリーディングカンパニーの全般的なパフォーマンスを表しており、上場会社の全般的な株価をほぼ代表できるものとみられています。

 なお、5月末時点で、SSE科創50指数はスター・マーケットにおける時価総額の40%以上を占めており、産業分布の観点から見ると、半導体が約47%、電力機器とクラウドサービスがそれぞれ約11%と8%のウェートを占めています。構成銘柄は主に次世代情報技術やバイオ医薬品など戦略的新興産業に集中しているということです。(Yan、野谷)

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