中米軍艦接近の原因は米国側の挑発行為＝外交部

　外交部の汪文斌報道官は5日の定例記者会見で、中国と米国の軍艦が台湾海峡で接近したことについて「米国側の挑発行為に対し、中国側は法やルールに従って対処した」と述べました。

　汪報道官は、「中国は、各国が国際法に依拠する航行と飛行の自由を享受することを一貫して尊重している。中国軍の行動は、挑発に対応するために必要な措置であり、完全に合理的で合法的、安全、かつプロのものだった。中国は、関係国が台湾海峡で事件を煽（あお）り立てることに反対し、国家の主権と安全、地域の平和と安定を断固として守る。ここの場で、シンガポールで開催された第20回アジア安全保障会議（シャングリラ対話）に出席した中国代表団の、関連問題に対する言葉を引用したい。中国の代表はその場で質問をした。それは、米国の政府関係者が言及した『安全でない、プロでない』事件の全てがなぜ、ほかならぬ中国の領空や領海付近で起きたのかという質問だった。これは皆さんにとって、じっくり考える価値がある問題だ」と述べました。（鵬、鈴木）