アジア太平洋に必要なのは「大きな協力」であり「小さなグループ」ではない=中国

2023-06-04 17:10:56  CRI

 シンガポールで開催中の第20回アジア安全保障会議(シャングリラ対話)に参加している中国の李尚福国務委員兼国防部長は4日午前、「中国の新しい安全保障イニシアチブ」と題した講演を行いました。

 李部長は「事実が証明した通り、覇権主義と強権政治の手が届いた国・地域は必ず安定を失っている」と指摘した上で、ある国が恣意(しい)的に他国の内政や地域問題に介入し、いたるところで「カラー革命」や代理戦争を起こして、地域を混乱に陥らせた後、去って行ったと批判しました。「これをアジア太平洋で繰り返させてはいけない」として、相手の戦略的自主性と発展権を尊重することの重要性を強調しました。

 また、「インド太平洋戦略」について李国防部長は「いかなる戦略も、イデオロギーによって線を引いてはならず、『仮想の脅威』を立てて排他的軍事同盟を構築してはならない」と中国の立場を強調しました。さらに、今日のアジア太平洋が必要とするのは、徒党を組む「小さなグループ」ではなく、開かれた包括的な「大きな協力」だとの考えを示し、「2回の世界大戦と冷戦が各国の人々にもたらした深刻な災いを忘れてはならない。このような悲惨な歴史を繰り返してはならない」と強い意志を表しました。(朱、謙)

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