上海で建造中の中国初の国産大型クルーズ船が出渠段階に

2023-06-01 13:26:06  CRI

 上海で建造中の中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都(Adora Magic City、アドラ・マジックシティー)」が運用側への引き渡しの段階に入りました。数日後には、建造施設を離れることになります。

 出渠の準備期間は6日間です。ドックでは6月1日未明に注水作業が始まりました。今後はドック内での浮上、施設内での移動、施設外への移動が行われます。この間、クルーズ船の移動と共に傾斜試験、舷門放水試験、救命ボートの海面投下、巡航試験など、船全体の重量や救命ボート、舷門の機能について次の段階の検証が進められます。船は6月6日には、正式に施設から離れる予定です。

 船名に「魔都」の語が使われたのは、中国国外では上海が「魔都」と呼ばれていることから、「上海で設計」と「上海で建造」の2点を際立たせる狙いがあります。船長は323.6メートル、総トン数は13.55万トン、高さは24階建てのビルに相当する70メートルです。定員数は6500人余りで、年末に引き渡される予定です。なお、中国国産の2隻目の大型クルーズ船の建造が去年8月8日にはじまっています。(朱、鈴木)

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