世界の貿易は4-6月期から好転の可能性も=WTO

2023-06-01 16:19:37  CRI

 世界貿易機関(WTO)が5月31日に発表した報告書の「物品貿易バロメーター」(以下、「バロメーター」)によれば、2023年第1四半期(1-3月)に世界のモノの貿易は依然として低迷していました。しかし「バロメーター」は、この状況が第2四半期(4-6月期)には好転する可能性があるとの見方を示しました。

 WTOが発表した2023年第1四半期を対象とする「バロメーター」では、世界の物品貿易景気指標は基準の100を下回る95.6でしたが、今年3月に発表された92.2からはやや上昇しました。

 分野別指数の中で自動車製品指数は110.8で、全体的情勢の水準を上回って引き続き安定していました。輸出受注指数は102.7で全体水準をやや上回り、原材料指数は99.0でした。それ以外のコンテナ輸送、空運、電子部品は引き続き軟調で、いずれも全体水準を下回りました。「バロメーター」は、プラスとマイナスの指標が相半ばしていることが、短期的な貿易見通しの予測を難しくしているとの見方を示しました。

 「バロメーター」は、最近になり輸出受注が回復しており、2023年第2四半期に商品の需要が増加したとの見方を示し、世界の物品貿易量が2023年に1.7%増加するというWTOの以前の予測が実現することを有望視しました。(雲、鈴木)

 

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