北京
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いつも番組をお聞き頂いているリスナーの皆さま、誠にありがとうございます。ここでお知らせがございます。来月6月1日から中国国際放送局日本語放送ではラジオ番組のリニューアルを実施することとなりました。これまでご愛聴頂いてまいりましたハイウェイ北京は大幅に調整を行い、再放送や音楽番組などを中心にお届けして参ります。10年間お届けしてきた「中国メロディー」もいよいよ終了となります。
中国メロディーを担当したこの10年間を振り返ると、私の人生の中で最も重要な10年間だったと感じます。 どんな曲をどんなエピソードを交えてお届けしようと奮闘してきたことで私自身成長することができました。これも、美しい音楽とリスナーの皆さんの支えがあったからこそです。そこで、今回の『中国メロディ』は最終号として、「感謝」をテーマにした楽曲をお送りします。
感恩的心(感謝の心)
感謝をテーマにした曲と言ったら、欧陽菲菲の「感恩的心(感謝の心)」を思い浮かべる方が多いかもしれません。1980年代に台湾と日本で人気を博した歌手、欧陽菲菲は、テレサ・テンと並ぶスーパースターでした。 テレサ・テンのエレガントでおしとやかなスタイルとは異なり、欧陽菲菲のステージスタイルは大胆でエッジが効いていて、情熱と魅力に溢れています。
そんな欧陽菲菲の代表曲である「感謝の心」は、一緒にいる恋人や友人、同僚、同級生を大切にし、人生の一瞬一瞬を大事にしてほしいという願いと、感謝の気持ちが込められた楽曲です。
好好説再見(さよなら)
人生には、感謝すべき人や物がたくさんあり、身の回りの人や物を大切にすることが、人生をより良いものにするのかもしれません。 恋人と別れるときでも、感謝と真心を込めて「ありがとう」を伝えましょう。楽しかった時間や温かい仲間に感謝し、悔いを残さないようにしましょう。
デビッド・タオとグァンシミンの「好好説再見(さよなら)」という曲は、恋人たちが別れるときの気持ちを表現し、かつて愛した人たちに心からの別れを告げるものです。 それは、やはり愛し合った過去の日々がすばらしく、その懐かしい思い出が、お互いの人生において貴重な宝物になるからです。
感謝
「春暖花開(暖かい春に花は咲く)」は中国の現代詩人、汪国真の詩「感謝」を元にアレンジした曲です。この詩は、汪国真が母校である暨南大学の創立100周年を記念して書いたもので、母校や先生方への感謝の気持ちが込められています。
あなたにどう感謝すれば良いんだろう
あなたに近寄って
春風を感じたかっただけなのに
春を満喫させてくれた
あなたにどう感謝すれば良いんだろう
あなたに近寄って
しぶきに触れたかっただけなのに
海まるごとを体験させてくれた
あなたにどう感謝すれば良いんだろう
あなたに近寄って
紅葉一枚を摘みたかっただけなのに
広々とした紅葉の林を楽しませてくれた
あなたにどう感謝すれば良いんだろう
あなたに近寄って
雪花一片にキスしたかっただけなのに
銀色の世界に招き入れてくれた