生ごみの無害化処理で虫の卵が大活躍

2023-05-31 14:35:02  CRI

 

 腐食性の昆虫を活用した生ごみ処理方法が、中国の一部の都市で用いられています。 

 広東省珠海市にある生ごみ処理現地化試験基地では、近くの六つの村落と三つの団地から生ごみが運ばれ、生ごみ処理の現地化が実現しています。ここでは数千、数万匹のアメリカミズアブが生ごみ処理の「専門家」になっています。  

 養殖棚にいるアメリカミズアブは、粉々にされた後におがくずや木くずと混ぜられた生ごみを食べ続けます。この小さな昆虫は、わずか7日間で、1ミリほどの卵から長さ2センチの成虫へと変わり、体積も4000倍になります。自分の体重の1万倍もの生ごみを食べるということです。 

 1グラムの卵からふ化した幼虫は、約10キロの生ごみなどの有機廃棄物を処理し、1.5~2キロの虫と2~4キロの有機肥料を生み出せると推算されます。同基地は「魚・野菜共生システム」を探り出しました。虫の卵が7日ほど育ったところで餌として魚に与えます。それに使った水をくみ上げて植物の根茎にかけます。きれいな水が植物の根茎でろ過されて魚の水槽に戻ります。このようにしてグリーンサイクル産業チェーンが形成されます。(朱、柳川)

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