中国の人気ユニット「鳳凰伝奇」

2023-05-30 17:07:53  CRI

 

 鳳凰伝奇は中国大陸の男女二人の人気ユニットで、デビュー以来20年、数多くの人気曲をリリースし、新しい民謡音楽のスタイルを作りあげてきました。「お月様の上」や「素敵な民族スタイル」など初期作品から、「海の底」などの近作までいずれも好評を博したヒット曲です。今回の中国メロディーでは、鳳凰伝奇の代表曲をご紹介します。

話題の男女ユニット「鳳凰伝奇」が誕生

 鳳凰伝奇は、蒙古族出身の女性ボーカル・玲花と南方の湖南省出身の男性メンバー・曾毅からなるユニットです。1998年、曾毅は湖南省から深センにやってきて、友人が経営するキャバレーで音楽監督として働くことになりました。同じ年、音楽の夢を追いかけて内蒙古から深圳にやってきた玲花も、曾毅のキャバレーに歌手として応募しました。これがきっかけで二人のコラボレーションが始まり、中国ポップス界の話題となる男女デュット「鳳凰伝奇」が誕生しました。

音楽オーディション番組で頭角を現し始める

 1998年の結成当時、鳳凰伝奇はまだ無名のグループでしたが、2005年に音楽オーディション番組「星光大道(星の道)」に出場したのをきっかけに、ステージデビューを果たしました。

 2005年優勝のアーボオ(阿宝)、06年3位のリー·ユーガン、09年優勝の玖月奇迹など草の根歌手がヒットとなるきかっけとなった「星の道」。このステージは多くの草の根歌手にとって夢の舞台と言えるでしょう。

 2004年10月「星の道」予選で、「鳳凰伝奇」は斬新な振り付けと卓越したステージパフォーマンスで審査員と観客の称賛を浴びました。セミファイナル、ファイナルでは、ステージデザイン、パフォーマンスともに全力を尽くし、観客に最高の作品を披露しました。鳳凰伝奇は「星の道」で準優勝にとどまりましたが、彼らの音楽は観客の心に深く刻まれたようです。

中国版紅白歌合戦に出演、熱い人気を博す

 2006年末、鳳凰伝奇は日本の紅白歌合戦に相当する中国のお正月番組「春晩(春節の夕べ)」への出演依頼を受けたものの、さまざまな理由でステージに立つことはありませんでした。しかし翌年、大人気曲「お月様の上」でついに春節の夕べのステージに立つことができました。鳳凰伝奇の華麗なパフォーマンスは、ライブ会場から喝采を浴びただけでなく、SNSでもネットユーザーから称賛を得ました。

番組の中でお送りした曲

1曲目 最炫民族风(素敵な民族スタイル)

 この曲は伝統的な民族音楽の要素を多く取り入れたアップビートな曲です。リズミカルで思わず踊り出したくなる音楽で2009年にリリースされて以来、中国の年配者の間で人気のスクエアダンスの曲として親しまれています。

歌詞:

青い空の果てに僕の愛がある

どこまでも続く山の麓に花が咲く

どんな歌声も最高に楽しめる

曲がりくねった川は天から

華やかな海へ流れていく

2曲目 月亮之上(お月様の上)

 この曲は「鳳凰伝奇」がオーディション番組「星光大道(星の道)」で披露されたもので、民族音楽とラップが見事に融合したヒット曲です。

歌詞:

お月様の上

私はお月様を眺めている

どれだけの夢が 自由に飛びまわっているのだろう

昨日の忘却 悲しみを風化した

あなたと 果てしない道の途中で再会したい

生命はすでに引き寄せられて

潮のように満ちたり引いたりしている

あなたは遠い場所にいる そこは天国なの

3曲目 荷塘月色(蓮池の月光)

 この曲で鳳凰伝奇はこれまでの大胆で明るい歌い方から一転、江南水郷の叙情的なリズムに満ち、中国の古典的なロマンチックな雰囲気を醸し出しています。

 

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