中国国産量子コンピューティングクラウドプラットフォーム 国内外のユーザーにテスト公開

2023-05-29 13:39:56  CRI

  

中関村フォーラムでの量子コンピューティングクラウドプラットフォーム「Quafu」ブース

 北京量子情報科学研究院は5月26日、2023中関村フォーラムで量子コンピューティングクラウドプラットフォーム「Quafu」を正式に発表しました。「量子の未来」を意味する「Quafu」は、北京量子情報科学研究院が中国科学院物理研究所、清華大学とコラボして共同で設計・研究開発したもので、136量子ビット、18量子ビット、10量子ビットの3個の国産超伝導量子チップを搭載し、計算能力は世界トップ水準に達しています。

  「Quafu」は国際的に広く用いられている開放量子アセンブリ言語標準と互換性があり、グラフィカルユーザーインターフェイス、量子アセンブリ言語、クライアント端末の3種類のタスク送信形式が用意されており、ユーザーは自ら適切なチップを選択して量子コンピューティングタスクを実行することができます。

  「Quafu」は現在、国内外のユーザーにテスト公開されており、量子コンピューティングの研究者と学生2000人余りが登録済みで、50万回以上の量子コンピューティングタスクを実行し、安定的かつ効率的に稼働しています。また、一般ユーザーには、同システムを無料で開放しています。

 さらに、「Quafu」は既に金融などを含む分野での初歩的な応用テストを終えており、今後は物流、材料、機械学習、医薬品の研究開発、セキュア通信など、より多くの分野での実用化が期待されているということです。(雲、坂下)

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