日本の一方的な放射能汚染水の海洋放出に断固反対 中国

2023-05-29 14:01:44  CRI

 世界保健機関(WHO)の中国代表は27日、ジュネーブで開催中の第76回世界保健総会(WHA)で福島の放射能汚染水の海洋放出問題について発言し、中国は日本が福島の放射能汚染水の海洋放出を一方的に決定することに断固反対すると表明しました。

 中国代表は、「福島の放射能汚染水の海洋放出の期間は30年にも及ぶ。福島近海では世界で最も強い海流が流れているために、汚染水が海洋放出されてから10年後には、世界中の海域に放射性物質が広がる。多くの国や関係国が強い関心を示している。日本は関係各方面と協議して合意を得ずして、放射能汚染水の海洋放出を勝手に開始してはならない」と強調しました。

 中国代表はさらに、「日本は放射能汚染水の海洋放出について釈明をする際に、『福島の放射能汚染水が安全であるのなら、なぜ自国に残さないのか』、『なぜ国内の農業や製造業に使わないのか』、『なぜ国内の湖に排出しないのか』、『海洋放出が唯一の可能な案なのか』、『海洋放出は世界にどのような長期的な影響を与えるのか』などの質問に対して納得できる回答をすべきだ」と述べました。

 中国代表は改めて、日本に対して最も安全で穏当な方法で放射能汚染水を処理し、厳格な国際的な監督を受けるよう促しました。(閣、鈴木)

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