中国、深海の沈没船遺跡で初の永久測量基点を設置

2023-05-22 13:14:53  cri

 国家文物局は20日、有人潜水艇「深海勇士号」を利用して、「南海西北陸坡1号沈没船」に対する第1回考古調査を行い、沈没船遺跡の核心堆積区の南西角に水中永久測量基点を設置し、初歩的な捜索調査と映像記録を行い、南海西北陸坡1号・2号古代沈没船遺跡の考古調査を正式にスタートさせました。  

「深海勇士号」が撮影した南海西北陸坡1号沈没船遺跡

 深海考古調査チームは2022年10月、中国南海北西部の陸斜面約1500メートルの深さの海域で、古代の沈没船2隻を発見しました。1号沈没船遺跡は、磁器を主とし、文物の数は10万点を超えると見込まれ、出水文物は明代の正徳年間(1506~1521年)のものとみられ、「南海西北陸坡1号沈没船」と命名されました。2号沈没船遺跡は、大量の原木を主とし、海外から貨物を積んで中国に向かった古代の沈没船だとみられています。出水文物は明代の弘治年間(1488~1505年)のものとみられ、「南海西北陸坡2号沈没船」と命名されました。 

 これは中国の深海考古学の重大な発見とされ、世界級の重大な考古学的発見でもあります。中国の先人らが南海を開発・利用・往来した歴史的事実を実証するもので、中国の海洋史や陶磁器史、海外貿易史、海上シルクロード研究などにおいても重要な価値があります。(藍、柳川) 

ラジオ番組
KANKAN特集