【CRI時評】世界はより多くの「中国-中央アジアの貢献」を必要としている

2023-05-20 17:06:27  CRI

 古代シルクロードの東の起点だった中国の陝西省西安市で第1回中国・中央アジアサミットが開催され、成功を収めた。中国の習近平国家主席はこのサミットの議長を務め、基調演説も発表した。この基調演説は、世界が「安定し、繁栄し、調和が取れ、互いに結びついた中央アジア」を必要としていることを強調し、中国-中央アジア運命共同体をどのように建設するかについての「4つの堅持」を提起し、双方が協力をどのように発展させるかについて「8つの提案」を提起して、中央アジア各国の指導者から強い賛同と熱い共鳴を得た。

 新たな時代に中国・中央アジア運命共同体をどのように建設するのか。中国が示した回答は「見守り合い助け合う」「共に発展する」「全面的な安全の実現」「世代を通じての友好」だった。

 双方の協力をどのように推進するのか。中国はメカニズムの構築を強化し、経済貿易関係を開拓し、相互接続を深め、エネルギー分野の協力を拡大し、グリーンイノベーションを推進し、発展能力を高め、文明間の対話を強化し、地域の平和を守ることを提唱した。この提唱は、より完結された、集中的かつ系統的な「中国の方案」であり、原則も細部も、目標も任務も含まれている。この提起により、一段と緊密な中国・中央アジア運命共同体を構築するための根本的な準拠と行動指針が提供されたことになる。中でも「一帯一路」は、中国と中央アジアの協力を緊密化する最も強力な紐帯だ。

 外界は習主席の基調演説に、中国が世界情勢の変化を深く洞察する高みに立って、中央アジア諸国との協力を発展させていることを感じ取った。サミット参加各国はこのサミットで採択された『西安宣言』の中で、それぞれの核心的利益に関わる問題について互いに理解し支持することを重ねて表明した。中央アジア諸国はグローバル発展イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル文明イニシアチブを積極的に実行することを高く評価し、実行していく意志を示した。参加各国は多国間主義および公認された国際法と国際関係の準則を断固として守り、国際社会における公平と正義を守り、国際秩序とグローバルガバナンス体系がより公正で合理的な方向に発展することを推し進めると表明した。このように、より緊密な中国・中央アジア運命共同体を構築することは、双方がこれまでの友情を今後も刻み続け、新しい未来を切り開くことに役立つだけでなく、国際的な公平と正義を守るために新たな力による貢献をするものであり、発展途上国の団結と自ら強めることに新たな模範を打ち立てるものだ。双方の協力はいかなる第三者にも向けられず、第三者に拘束されることもない。閉鎖的、排他的な「小さなグループ」は組まず、さらに集団政治と冷戦思考による対決に反対する。これこそが、変乱が絡み合う世界が必要とするプラスのエネルギーだ。

 今回のサミット開催を契機に、中国・中央アジア首脳対話メカニズムが正式に発足し、双方の未来の協力に戦略的指導を提供することになった。6カ国の指導者がサミット後にザクロの木を共同で植えたことは、6カ国がザクロの実のように固く団結することを象徴する。それは、互いが必要とすることであり、世界が必要とすることでもある。心を一つにして力を一つにすれば、6カ国の協力とウィンウィンの道は必ずや、先に進むほど大道となり、地域と世界のためにより多くの「中国・中央アジアの貢献」をしていく。(CRI論説員)

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