CMG IOCのバッハ会長を独占インタビュー

2023-05-20 13:49:09  CRI

 中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)はこのほど、国際オリンピック委員会 (IOC)のトーマス・バッハ会長をインタビューしました。バッハ会長は、現代オリンピックがどのように時代とともに進んでいくかについて自らの考えを述べ、スポーツ競技の政治化に断固反対する立場を表明しました。

 北京冬季五輪について、バッハ会長は「世界の冬季スポーツのパターンを変えた。中国では3億人以上が冬季スポーツに参加し、冬季スポーツの規模がより大きく、より重要になった。北京冬季五輪は『一里塚』という言葉で表現しても不十分で、国際冬季スポーツ史上の画期的な歴史的事柄である」と高く評価しました。

 習近平国家主席に対する印象については「習主席はスポーツを愛し、スポーツの価値を理解し、スポーツが団結を推進するという理念を認めている。そのため、習主席は中国ひいては世界的範囲でスポーツの発展を大きく推進した」と述べました。

 また「オリンピックの中核的価値観の一つは団結であり、政治的に中立を守ってこそ、それを達成できる。戦争、衝突、対抗についてはあまり話さず、これらの挑戦や問題を解決するための方策をより検討しなければならない。私たちは人道主義の使命を担っており、最終的な解決策は平和であるべきだ」と強調しました。

 百年の歴史を持つ現代オリンピックをどのようにして時代と共に進めていくのかという質問に対しては、「私たちが直面している挑戦は展望性が必要である。もしあるスポーツが非常に重要であると思っても、私たちが今決定することは7、8年後に効力を発生する。そのため『オリンピック2020アジェンダ』という改革案を通じて多くの挑戦と問題に対応しようとしている」と答えました。また「コロナ禍はチャンスをもたらした。そのチャンスは運動が心身の健康にどれだけ重要であるかということを人々に示した。2022年北京冬季五輪は、非常に困難な状況でも五輪の開催を成功させることができ、全人類に希望と自信を伝えることができることを表明した」との考えを示しました。

 2024年パリ五輪への期待については、競技場に世界中から選手が参加することを希望するだけでなく、競技場の外でもスポーツファンや家族、友人が一堂に会してオリンピック精神を分かち合うことを望んでいる」と期待を寄せました。

 さらに、CMGとの協力について、バッハ会長は「CMGと協力して新しいオリンピックの中継記録を作りたい。2024年パリ五輪の4つの重要な競技(体操競技、卓球、バドミントン、スポーツクライミング)の海外放映権をCMGに委託し、この4つの重要な競技は五輪全体とともに全世界の数十億人に向けて放送される。CMGとともにこの偉大な目標の実現が期待される」と述べました。(藍、CK)

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