広島 G7サミット抗議のデモ行進

　第49回先進国首脳会議・G7広島サミットを前に、広島市では18日、市民数十人が集まり、G7広島サミットの開催に抗議しました。

 G7広島サミットの開催に抗議する市民

　同日午後6時10分ごろ、雨の中、市民数十人が平和記念公園近くに集まり、「サミット反対」「戦争会議反対」「G7こそ戦争の元凶」などのスローガンを訴えながら、メインストリートを行進しました。

集会現場

　取材に駆け付けた中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）の記者によると、デモ隊は大勢の警察官に取り囲まれていたとのことです。CMG記者の取材に応じたデモ参加者は、G7は少数国の利益を代表しているだけだとして、世界の政治・経済が多元化している今日、いくつかの先進国からなる小さなサークルは世界経済をリードする役割を果たすことができなくなっているとみています。また、G7について、自らの利益から出発し、恣意（しい）的に国際問題に介入し、他国の内政に干渉するやり方は、地域と世界情勢の緊張激化につながるだけで、世界の安定と発展には何の役にも立たないと主張しました。さらに、「G7が地域の緊迫化をでっち上げて、対抗を挑発し続けている。これは、時代の流れに背き、大多数の国の意思にも背いており、最終的には自らを害することになる」との見方を示しました。（朱、野谷）