北京
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今から2000年以上前、漢の使者として張騫(ちょうけん)が西域へ旅立ち、中国と中央アジア地域の友好交流の歴史を切り開いた。
今から31年前、中央アジア5カ国が独立国家となった後で、中国は世界に先駆けて5カ国と外交関係を樹立し、5カ国の国際社会に溶け込む第一歩を助けた。
それから31年が経って、中国と中央アジア5カ国の貿易額は100倍以上に増えた。1992年の国交樹立当初、中国と中央アジア5カ国の貿易額はわずか4億6000万ドルだったが、2021年には500億ドルを超えた。そして2022年には702億ドルに達し、過去最高となった。
貿易の深化に伴い、中央アジア諸国で生産されたラクダミルク、サクランボ、ハチミツ、ドライフルーツなどの優れた農産物が中国人の食卓に登場するようになり、それと同時に、中国製の電気製品や新エネルギー車、衣料品も中央アジア市場に進出した。手ごろな値段と品質の良さをもって、現地の人々の買い物に新しい選択肢を提供している。
中央アジア5カ国にもたらされた恩恵はそれだけではない。2013年に中国の最高指導者がカザフスタンで「シルクロード経済ベルト」イニシアチブを初めて提起した。そこに「21世紀海上シルクロード」を加えた「一帯一路」の共同建設に、中央アジア諸国は積極的に参与してきた。国家間の相互連結も持続的に推進され、シルクロード上にあった中央アジア5カ国に新たな息吹を吹き込んでいる。
ウズベキスタンでは、アングレンとパプの両都市を結ぶ鉄道で、中国企業が建設を請け負った中央アジア最長のトンネルが貫通した。これにより、現地の人々は出かけるために山を越える必要も、他国を迂回する必要もなくなった。
カザフスタンでは、中国企業が投資して建設した150メガワット級風力発電ユニット30基が送電に成功し、アクモラ州の電力不足が補われ、現地の数十万世帯がクリーンな電力を利用できるようになった。
また、中国・カザフスタンコルガス国境協力センターと中国・カザフスタン連雲港物流協力基地の建設により、中央アジアから太平洋へ通じる扉が開かれた。常に食糧や日用品などを満載して中央アジアに向かう「中欧班列」(中国から中央アジアを経て欧州へ結ぶ定期貨物列車)は、新型コロナウイルスの大流行期間には中央アジア諸国が必要とする医薬品や電気設備などを速やかに届け、現地のコロナ対策を後押ししながら、中央アジアの産業チェーンとサプライチェーンの安定にも貢献した。
国交樹立からこれまでに、中国が中央アジア諸国の内政に干渉しようとしたことは一度もない。西側諸国の中央アジア地域に対する姿勢とは異なり、中国は中央アジア諸国が選んだ発展の道を尊重し、中央アジア諸国の利益と「獲得感」を十分に考慮しながら協力を行ってきた。一方の中央アジア諸国も、30年余りにわたる対中交流と協力を通じて、中国が協力に条件を付けず、相互補完、共同発展を求めているということを理解している。
そのため中央アジアは、真の友人は誰なのかをよく知っている。中央アジア5カ国とその友人である中国は今、陝西省西安市で初のオフラインでのサミットを開催している。シルクロードによって結ばれた双方の協力は、新たな花を咲かせようとしている。(CMG日本語部論説員)