北京
PM2.577
23/19
米国のキッシンジャー元国務長官はイギリスの『エコノミスト』(The Economist)誌のインタビューの中で、「ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟はロシアとウクライナ双方の利益に合致するだけでなく、ウクライナ政府が、領土紛争の軍事的解決を求めないようにするためのものでもある」と述べました。
これについて、外交部の汪文斌報道官は18日の定例記者会見で、「ウクライナ問題における中国側の立場は一貫して明確であり、われわれはウクライナが大国間の対立の最前線になるべきではないと考えている。現在の情勢の下、各方面は冷静に、かつ自制を保ち、危機の拡大や複雑化を招く行動を避け、対話と協議を通じて、バランスのとれた持続可能な欧州の安全保障システムを構築し、欧州の長期的安定に役立つ解決策を見つけるべきだ」と指摘しました。
また、「欧州の安全保障問題においても、われわれの立場は一貫して明確である。地域の安全保障は軍事ブロックの強化や拡大によって保障されることはなく、一国の安全保障が他国の安全保障を犠牲にすることがあってはならない」と強調しました。
さらに、汪報道官は「各方面が、互いの合理的な安全保障上の懸念を尊重することを基本として、対話と協議を通じ、バランスのとれた安全保障システムを構築し、欧州の平和と長期的な安定を実現するよう希望する」との考えを示しました。(非、MN)