【CRI時評】中国と中央アジアが「手をつないで前進する」原動力とは?

2023-05-17 13:53:31  CRI


 第1回中国・中央アジアサミットが中国陝西省西安市で5月18~19日に開催される。これは中国と中央アジア5カ国が31年前に外交関係を樹立して以来初めて対面形式で開催されるサミットだ。世界が「百年未曾有の大変局」に直面する中、6カ国首脳が古代シルクロードの起点に集うのは特別な意義がある。

 中国と中央アジアは目下、重要な発展段階にある。中国は中国式現代化建設の推進に注力し、中央アジア諸国も発展戦略を推進・加速し、中国との協力強化を期待している。同時に、各国は百年の変局の衝撃に直面し、試練を共同で克服したいという願望が強まっている。こうした中、第1回中国・中央アジアサミットの開催は、時宜にかなうものであり、双方の戦略的相互信頼の不断の深化と各分野での協力の不断の拡大発展を推し進めることになるだろう。

 中央アジア諸国は内陸地域にあり、発展が最優先事項だ。中国と中央アジア諸国は、経済の相互補完性がとても強く、特に2013年に習近平国家主席がカザフスタンを訪問した際に初めて提起した「シルクロード経済ベルト」共同建設は、双方に巨大な発展の機会を創出した。2022年の中国と中央アジア諸国の貿易額は702億ドルに達し、外交関係樹立時の100倍以上となっている。中央アジアを経由する「中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)」は、中欧班列の運行総数の80%近くを占めている。

 中央アジアの友人たちは常々、中央アジアは海から遠く離れているが「私たちは中国に寄り添い、中国という超大規模市場は私たちの海だ」と言う。今では、中央アジアの天然ガス資源が継続的に中国に輸出され、中央アジアの高品質で特色ある商品がECサイト上で発売開始となるとすぐに売り切れることもしばしばだ。カザフスタンのラクダ乳、キルギスの蜂蜜、ウズベキスタンのチェリーはいずれも中国の庶民の食卓の「常連」だ。中国と中央アジアは、新エネルギー、デジタル経済、ハイテクなどの分野で協力を強化している。中央アジアは「一帯一路」イニシアチブが初めて打ち出された地域であるだけでなく、モデル地域でもある。

 中国と中央アジア5カ国はいずれも発展途上国であり、多国間主義と公認の国際法準則を断固維持・擁護し、国家の主権と領土の完全性などの核心的利益を守るのを断固支持し合っている。二国間および上海協力機構(SCO)などの多国間のプラットフォームをよりどころとして、テロリズム、分裂主義、宗教的極端主義という「三つの勢力」の取り締まりで力を合わせ、地域と世界の平和と安定を力強く維持・擁護している。

 過去30年余りにわたり、中国と中央アジア諸国は、相互尊重、善隣友好、同舟共済、互恵ウィンウィンを貫き、新型国際関係の模範となってきた。6カ国首脳が西安に集い、未来の発展を共に図り、より緊密な中国・中央アジア運命共同体を共同で構築し、人々が期待するような次の「黄金の30年」を必ずや生み出すだろう。(CRI論説員)

 

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