貴重な修復古籍39点が国家図書館で展示

2023-05-17 14:05:04  CRI

 中国・明代に編さんされた中国最大級の類書の『永楽大典』の『湖』の部分や、元代の刻本『西夏文大蔵経扉絵』、元の至順二年(1331年)の刻本『永類鈐方』および様式雷(注)設計図、黄河輿図、金石拓本など修復された多数の貴重な古籍が、国家図書館で展示されています。16日に開幕式が行われました。

 

 今回の展覧会では、修復された貴重な古籍35種類の計39点が精選、展示されています。その中で、国家図書館蔵の『永楽大典』の『湖』の部分は今回修復された国宝級の所蔵品であり、その発見、回帰と保全は、「中華古籍保護計画」の実施以来、政府関係部門と社会各界が協力して文化遺産を保護した成功例です。

 

 古籍修復の成果を実物で展示するほか、修復人材の育成成果や古籍の活性化利用の成果なども併せて展示されています。「活性化展示」では、様式雷の「祈年殿」のホログラフィックな修復成果の電子書籍装置が設置され、現代の科学技術手段と結合して、映像、マルチメディアなど多様な方式を通じて古籍修復知識を人々に普及するとしています。また、体験型インタラクティブ謎解きゲームなどが催され、観客は物語の中でゲームを通して古籍の修復技術を理解することができます。(閣、野谷)

注:「様式雷」とは「雷」という姓を受け継ぐ清代の建築家一族の別称。この一族に伝わる建築設計図は2007年ユネスコ記憶遺産に登録されている。

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