北京
PM2.577
23/19
日本の複数のメディアによると、日本で間もなく開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)は国際ルールを順守するよう中国に要求するという。これについて、国際社会は「G7の言う国際ルールとはどのようなルールなのか」と困惑している。
国際ルールについて言えば、世界には一つのルールしかない。すなわち、国連憲章の趣旨と原則に基づく国際関係の基本準則だ。しかし、米国に代表される少数の西側諸国の口から「国連憲章」という言葉が聞かれることはほとんどなく、高頻度で現れるのが「ルールに基づく国際秩序」だ。いわゆる「ルールに基づく国際秩序」とはいったいどのようなルールに基づくものなのか。誰が制定したルールに基づくものなのか。これらのルールと国際秩序との間にはどのような関係があるのか。
この曖昧な概念は実のところ、G7が他国の内政に干渉し、世界的な動乱をつくり出し、陣営対抗を行うための隠れみであり、イデオロギーと価値観で線引した「内部のルール」だ。このようなルールが奉仕するのは米国などの少数の国による小さなサークルの利益であり、国際社会の共通利益ではない。
米国は、中南米で「新モンロー主義」を押し広め、欧州とアジアで「カラー革命」を扇動し、西アジアと北アフリカで「アラブの春」を策動してきた。スノーデン氏による暴露から最近の米国防総省の機密文書流出まで、米国はドイツ、フランス、スウェーデン、韓国、イスラエル、ウクライナなどの盟友に対する無差別な監視や盗聴を実施する一方で、英語圏5カ国による機密情報共有の枠組み「ファイブアイズ」を強化し、日米豪印の安全保障枠組み「クアッド」を押し売りし、米英豪の安全保障枠組み「オーカス」をかき集めている。その目的は、対抗をかき立て、自身の覇権を守ることだ。
歴史的にも現実的にも、国際ルールを破壊しているのはいったい誰なのか。(CRI論説員)