中国で肥満が深刻な社会問題に

2023-05-12 12:04:12  CRI

 5月11日は世界肥満予防デーでした。現在、肥満は世界で最も深刻な公衆衛生問題の一つとなっており、2035年までに世界で肥満を抱える人が40億人以上になると見込まれています。人々の従来のイメージとは違い、中国でも肥満は深刻な社会的健康問題となっています。

 「中国住民栄養・慢性病状況報告(2020年)」によると、中国の成人(18歳以上)の半数以上が肥満になっており、過体重率は34.3%、肥満率は16.4%となっていることが明らかになりました。肥満と健康は極めて密接な関係があり、肥満により高血圧、高脂血症、糖尿病、痛風、高尿酸血症、脂肪肝などにかかるリスクが高くなります。

 同時に、児童の肥満発生率が上昇し続けていることが注目を集めています。データによると、中国では学齢児童の20%が肥満で、うち6歳以下の児童が占める割合は10%に達しており、児童・青少年の心身の健康を脅かす大きな公衆衛生問題となっています。専門家は、児童・青少年期の肥満の増加傾向が効果的に抑制されなければ、若い世代の健康レベルに大きな影響を及ぼすことになると指摘しています。

 伝統的な中国の食生活は健康的な体重の維持に役立つと考えられていますが、脂っこく塩辛い味の流行に伴い、不適切な食生活による肥満が増えています。(ヒガシ、藤井)

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