外交部 NATOの日本事務所開設に懸念

2023-05-12 19:52:17  CRI

 北大西洋条約機構(NATO)が日本に連絡事務所を開設することを受けて、外交部の汪文斌報道官は12日の定例記者会見で、「NATOはアジア太平洋地域への進出に執着しているが、その行為は国際社会、とりわけアジア太平洋諸国に強く警戒されている」と訴え、「関係側は、地政学的な私利のために地域の平和と安定を損なってはならない」と忠告しました。

 汪報道官は、「アジア太平洋地域は地理的に北大西洋の範囲ではない。NATOはアジア太平洋国家との連携を絶えず強化しながら、東への拡張に取り組み、アジア太平洋地域の事務に関与し、陣営の対立を煽り立てている。その意図はいったい何なのか。また、日本が本当に『アジア太平洋版NATO』の急先鋒に乗り出すのかどうかも、外部の注目を集めている」と指摘しました。

 汪報道官はさらに、「日本には近代の軍国主義による侵略の歴史があるため、その軍事安全保障面での動向は常に周辺諸国や国際社会からの注目を集めている。日本は歴史から教訓を汲み取り、平和発展の道を歩むべきであり、地域諸国との相互信頼や地域の平和と安定を損なうような行いをしてはならない」と呼びかけました。(Lin、謙)

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