「天舟6号」がドッキングに成功 積載能力が初の7トン突破

2023-05-11 10:45:59  CRI

 

「天舟6号」を搭載したキャリアロケットの打ち上げ 

 中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室によりますと、貨物宇宙船「天舟6号」を搭載したキャリアロケット「長征7号遥7」が10日午後9時22分(日本時間同日午後10時22分)、海南省の文昌衛星発射場から打ち上げられました。「天舟6号」は約10分後にロケットとの分離に成功して予定の軌道に入り、打ち上げは無事成功しました。

 また、「天舟6号」は11日午前5時16分(日本時間同日午前6時16分)、中国宇宙ステーションのコアモジュール「天和」の後方ポートとのドッキングに成功しました。「天舟6号」はドッキング終了後、結合体の飛行区間に入りました。今後、有人宇宙船「神舟15号」の乗組員が「天舟6号」に入り、貨物の積み替え輸送などの関連作業が計画通りに行われる予定だということです。 

 「天舟6号」は今回の任務で、258点の貨物を積載しており、輸送物資の総重量は約5.8トンです。その中には宇宙飛行士6人の軌道上での消耗品と約700キロの補給推進剤と実験荷重が含まれています。 

 紹介によりますと、「天舟6号」が今回搬送する物資は主に衣料品、食品、飲料水などで、約71キロの新鮮な果物も含まれています。これは、貨物宇宙船「天舟5号」が搭載した果物の約2倍の量に当たり、「神舟15号」と「神舟16号」の乗組員の需要を満たすことができます。 

 貨物宇宙船の積載能力は、その「ハードコア」の評価基準です。そのため、貨物積載能力をいかに効果的に高めるかが「天舟6号」の開発の重点となっています。「天舟6号」は、「天舟5号」をベースラインに改良を行い、密閉されていなかった後部コーンセクションを密閉モジュールに変更するとともに、1段のタンクを廃止し、元の後部コーンセクションのモジュール内の設備を推進モジュールに調整したもので、アップグレードと改造を経て、船全体の有効積載容積が20%拡大され、積載能力が7.4トンに引き上げられました。中国の貨物宇宙船の貨物積載能力が7トンを突破したのはこれが初めてです。(雲、柳川) 

 

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