北京
PM2.577
23/19
中国税関総署が9日に発表したデータは、4月の中国の輸出が前年同期比16.8%増の2兆200億元だったと明らかにした。米ドルに換算すると、増加率は8.5%に達する。3月の輸出の好調さを踏まえて、4月の輸出は再び「予想」を超えた。AP通信は、世界的な需要の鈍化にもかかわらず、中国の輸出はますます「予想外」の強靱(きょうじん)なパワーを示していると述べている。
つい先日、第133回中国輸出入商品交易会(広州交易会)が閉幕した。今回の広州交易会は総展示面積、オフラインでの出展企業数、累計の延べ入場者数がいずれも史上最多を記録した。広州交易会の人気の程度から、中国の対外貿易の熱気に触れることができる。今年1~4月の中国の輸出入総額は前年同期比5.8%増の13兆3200億元だった。その内、輸出は10.6%増、輸入は0.02%増だった。
1~4月の対外貿易データから見ると、中国の対外貿易の構造は引き続き適正化されている。例えば、自動車輸出は再び輸出の中核的なけん引力の一つになっている。市場主体で見ると、民間の対外貿易企業のパフォーマンスが目を引く。1~4月の民間企業の輸出入は全体の伸びを上回る15.8%増で、中国の対外貿易総額の52.9%を占め、昨年の同時期を4.6ポイント上回り、引き続き中国の対外貿易の主体の地位を保っている。
中国の対外貿易はなぜ、「予想外」に強いパワーを生み出せるのか。これは中国政府が引き続き高いレベルの対外開放を推進し、対外貿易を安定させるための措置を継続的に打ち出していることと切り離せない。今年の初めから、各地の政府は対外貿易の発展を促進するための措置を続けざまに打ち出しており、中国企業は「チームを組んで海外へ出かけ」受注を獲得している。4月末には、中国政府は国内のオフライン展示会の全面再開推進、自動車会社と海運会社による顧客との直接的な結びつきの調整、対外貿易企業の越境ECなどの新業態、新モデルによる販路開拓チャンネルのサポートを含む一連の政策措置を改めて打ち出したが、こうした措置は高い指向性と運用性を備えており、対外貿易企業に新たな発展の余地を開いた。
中国の対外貿易が安定しつつ発展するもう一つの理由は、企業が主導権を持っていることだ。中国の多くの輸出企業は差別化されたターゲット市場に的を絞って研究開発、デザインに専念し、独自の特徴を備えた製品優位性を形成した。
現在、新たなチャンスが絶えず生まれている。6月2日には地域的な包括的経済連携協定(RCEP)が加盟15カ国の全てで発効することで、RCEPの原産地証明はますます多くの企業から歓迎されるだろう。これは中国の対外貿易企業の「海外進出」にいっそうの利益をもたらすだろう。
現在、中国の主要貿易パートナーのニーズは相対的に安定しており、輸出先地域と商品構成はより合理的で、事業主体の活力は高まっている。一連の国内展示会の開催、より便利な人的往来、貿易革新の継続的な深まりなどにつれて、中国の対外貿易はさらなるパワーを「掘り起こし」、中国経済の回復が加速しているという、より強いシグナルを世界に向けて送ることになるだろう。(CRI論説員)