北京
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秦剛国務委員兼外交部長はベルリン市内で現地時間9日、ドイツのアナレーナ・ベアボック外相と共同記者会見に臨みました。
秦外交部長は会見の場で、今回の訪独の主たる目的は間もなく開催される第7回中国・ドイツ政府間協議の準備だと説明した上で、同協議は「新型コロナウイルス感染症の発生以来、双方が初めて行うオフラインでの政府間協議であり、両国の新政権にとって初めての全面的な連携だ」と述べました。
秦外交部長は、ドイツと欧州が対中協力の「リスク低減」を提起しているとの記者からの質問に対して、「『リスク低減』を語るには、まず何がリスクであり、どこにリスクがあるのかを考えねばならない」と指摘し、「中国は自国の制度を輸出せず、平和発展の道を歩み、互恵とウィンウィンの対外開放戦略を実施し、国際法を基礎とする国際秩序を守り、維持し、覇権や横暴ないじめ行為に反対する。ノルドストリーム2パイプラインを破壊するようなことは決してしない」と表明しました。
秦外交部長はドイツと欧州が対中デカップリングを行わないと表明したことを評価しましたが、欧州側が声が出ている「リスク低減」については懸念を示し、「『リスク低減』の名で脱中国化を実行するならばチャンスや協力、安定、発展を逃すことになる」として、「中独および中欧は、双方がいずれも国際貿易のルールと契約の精神を守り、相互開放を維持すべきであり、正常な貿易や投資協力を政治化してはならず、人為的な市場介入をしてはならない」との考えを示しました。(ヒガシ、鈴木)