第1四半期の中国海洋生産総額（GOP）が5.1％増

　今年第1四半期の中国の海洋生産総額（GOP）は前年同期比5.1％増の2兆3000億元（約45兆円）に達し、国民経済成長率を0.6ポイント上回り、国内総生産（GDP）の8.2％を占めています。第1四半期は海洋分野におけるマクロ政策の効果が現れつつあり、海洋産業は安定した発展を続けており、海洋経済はよいスタートを切りました。

第1四半期の中国の海洋養殖産業は着実に発展

　伝統的な海洋産業の着実な発展が海洋経済の回復をサポートしています。海洋観光市場は顕著な回復を見せており、消費の活力を刺激しています。海上旅客輸送量は前年同期より87.8％増えました。中国東部の江蘇省や、東南部の福建省では第1四半期の受け入れ観光客数がそれぞれ1億8000万人と1億1000万人に達し、観光収入はそれぞれ前年同期比54％増の2400億元（約4兆6821億円）と42.9％増の1323億元（約2兆5810億円）に上りました。船舶工業の発展状況も順調で、新規受注件数が顕著に増えています。全国の新規船舶製造受注件数は前年同期比66.9％の増となり、国際市場でのシェアは60％を超えています。受注した中には1万TEU級の超大型コンテナ船10隻が含まれるほか、世界の自動車運搬船24隻の受注は中国が独占しています。

　海洋新興産業の発展も順調で、新規に増えた洋上風力発電の系統連系容量と発電量はそれぞれ前年同期比40.7％増、32.4％増となりました。（殷、坂下）