「田植え専用列車」で農業技術教室を開講

2023-05-07 16:53:36  CRI

 苗を手に農業知識を伝える専門家 

 田植えシーズンに入り、黒竜江省では6日午後5時、今年初の「田植え専用列車」が綏化駅を出発しました。この列車の乗客は「田植え客」と呼ばれる400人以上の労働者たちです。列車内では初の試みとして「農業技術教室」が開かれました。農業知識を学んだ労働者たちは、翌朝早く三江平原に到着し、田植えを開始しました。

 「田植え客」のチャットグループでは、農業専門家が田植え期間中、常時質問を受け付け、アドバイスを行っています。また、鉄道部門のスタッフもチャットグループを利用して、労働者の復路の乗車のニーズをタイムリーに把握し、列車の運行手配を行っています。

 「農業技術教室」の車両には、農業安全知識に関する漫画、農事カレンダー、農業科学知識を伝えるポスターなどが貼られ、乗客には農耕科学普及マニュアルを無料で提供されています。また、専門家はパネルやマニュアルなどによって、農業知識をわかりやすく解説しています。 

 この「田植え専用列車」は2000年から運行しており、今回初めて「農業技術教室」を開催しました。中国鉄道ハルビン局は、黒竜江省農業農村庁などの支持・協力を受け、農業専門家を招き、現代農業技術や農業機械の安全利用などの農業知識の普及に努めています。 

 「田植え専用列車」はこれまで24年で累計180万人の出稼ぎ労働者を輸送しました。今年は約5万人の労働者がこの列車に乗っています。鉄道部門は19日連続で57本の「田植え専用列車」を増発しています。夜行列車の運行によって、三江平原のほとんどの農場がカバーされるということです。(閣、MN)

ラジオ番組
KANKAN特集