【CRI時評】「ハッカー帝国」のかぎ爪がどのように悪事を行うかを見よ

2023-05-06 10:05:30  CRI

 中国国家コンピューターウイルス緊急処理センターと360社が最近、共同で調査リポートを発表し、米国中央情報局(CIA)が長年にわたって外国政府や企業および一般市民の情報を収集し、世界各地で秘密裏に「平和的転覆」や「カラー革命」を起こし、継続的に諜報(ちょうほう)機密窃取活動を行っていたことを大量の事実に基づいて暴露した。CIAが名実ともにふさわしい「ハッカー帝国」のかぎ爪として、全世界の安全と発展の継続的な脅威となっていることがより明らかになった。

 2017年3月、ウィキリークスはCIAネットワーク情報センターのものとみられる8716件の秘密文書を暴露したが、その内容はCIAハッカーチームの攻撃手法、攻撃活動のプロジェクトコード、攻撃ツールの技術マニュアルなどを網羅したものだった。ウィキリークスはこれに関係する文書を「Vault 7」と呼んでいる。2020年、中国の360社が単独で、これまで明るみに出ることがなかった、中国やその友好国に特化してサイバー攻撃を行い、機密窃取活動を行うAPT組織を発見した。この組織が暴露された「Vault 7」資料に関連するサイバー兵器ツールを使用しているという証拠がある。

 中国が今回発表したリポートは「Vault 7」が取り上げている多くのサイバー攻撃兵器のサンプルを抽出しているが、実証分析によって、米国のサイバー兵器が既に全世界のほぼ全てのインターネットとモノのインターネット(IoT)資産をカバーしており、いつでもどこでも他国のネットワークを制御し、他国の重要かつ機密性の高いデータを盗み出すことができることを発見した。

 統計によれば、この数十年来、CIAは少なくとも50カ国の合法的な政府を転覆させ、あるいは転覆を試みて、それらの国に動乱を引き起こしている。今回中国が発表したリポートは、この種の事件に関与したさまざまな技術を総合的に分析し、CIAが「カラー革命」を起こすための五つの常套手段を暴露し、技術的な面からさらに裏付けている。強力な機能を持つネットワーク技術と通信技術手段を駆使して、CIAは世界各地で大量の「カラー革命」を組織してきた。

 CIAというこの「かぎ爪」は長年に渡って、世界におびただしい傷跡を残してきた。例えば、いわゆる「アラブの春」が吹き荒れた後、残ったのは人道主義の惨禍と経済の大幅な後退だった。そして、米国自身もこの「かぎ爪」の傷を負い、国家の信用は既に破綻しているのである。(CRI論説員)

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