北京
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コロナ後初となるメーデーの大型連休がスタート。国内各地を訪れる観光客数はのべ2億人を超え、映画シーンも大きな盛り上がりを見せています。週間ランキングトップ10のニューエントリーは7本で、連休を制したのはトップアイドル、王一博(ワン・イーボー)の主演作『長空之王(Born To Fly)』、初動記録は3億元(約60億円)に迫っています。人気漫画『SLAM DUNK』の劇場版アニメ『THE FIRST SLAM DUNK(中国題:灌籃高手)』はトップ3をキープし、興行収入は5.23億元(約103億円)に。新海誠監督の『すずめの戸締まり(中国題:鈴芽之旅)』はトップ10キープで、記録を7.85億元(155億円)に伸ばしています。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】長空之王(Born To Fly)
公開日:2023年4月28日
監督:劉暁世(リウ・シャオシー)
主演:王一博(ワン・イーボー)胡軍(フー・ジュン)周冬雨(チョウ・ドンユイ)
『無名(Hidden Blade)』などに出演した中国のトップアイドル、王一博(ワン・イーボー)の主演作『長空之王(Born To Fly)』が1位に。本作は新人監督・劉暁世(リウ・シャオシー)がメガホンを取るもので、エースパイロットたちが新型戦闘機のテスト飛行に挑む様子を描くアクション映画となっています。共演は張藝謀(チャン・イーモウ)作品『SHADOW/影武者(原題:影)』(2018)や9月30日から日本で一般公開される『1950 鋼の第7中隊(原題:長津湖)』(2021)などの胡軍(フー・ジュン)、『愛しの母国(原題:我和我的祖国)』(2019)や『少年の君(原題:少年的你)』(2019)などの周冬雨(チョウ・ドンユイ)など。
【2位】人生路不熟(Godspeed)
公開日:2023年4月28日
監督:易小星(イー・シャオシン)
主演:喬杉(チャオ・シャン)范丞丞(ファン・チェンチェン)馬麗(マー・リー)張婧儀(チャン・ジンイー)常遠(チャン・ユエン)
日本でも公開された『肆式青春/詩季織々』(2018)などの易小星(イー・シャオシン)監督の新作は、爆笑喜劇の『人生路不熟(Godspeed)』。トラックドライバーの男性が、自分の娘の婚約者である男を気に入ることができず、さまざまな「試練」を与えることに。男の方は、婚約者の父親の御眼鏡にかなうために必死に対応。そんな駆け引きが繰り広げられる中、事態が収束できなくなっていく様子を描いています。主演は、『沐浴之王(Bath Buddy)』(2020)などコメディで大活躍中の喬杉(チャオ・シャン)や、男性アイドルグループ「NEXT(楽華七子)」のメンバーとして活動し、ドラマへの出演やモデル活動なども行っている范丞丞(ファン・チェンチェン)など。易小星監督と喬杉は『沐浴之王(Bath Buddy)』以来の再タッグです。
【3位】THE FIRST SLAM DUNK(中国題:灌籃高手)
公開日:2023年4月20日
監督:井上雄彦
主演(吹替):仲村宗悟 笠間淳 神尾晋一郎 木村昴 三宅健太
“スラムダンク”の劇場版アニメ『THE FIRST SLAM DUNK(中国題:灌籃高手)』がトップ3をキープ。本作は、原作『SLAM DUNK』の最終回を迎えてから26年半を経ての映画公開となり、原作者の井上雄彦が自ら監督と脚本を務めています。『SLAM DUNK』は、かつて中国でテレビアニメ版が放送されていたこともあり、特に30〜40代に根強い人気を誇ります。今回の劇場版公開に伴って、中国でもスラムダンクフィーバーが再燃中!
【4位】這么多年(All These Years)
公開日:2023年4月28日
監督:季竹青(ジー・ジュウチン)
主演:張新成(ジャン・シンチェン)孫千(スン・チェン)章若楠(ジャン・ルオナン)
『暗恋•橘生淮南 (My Blue Summer)』や『最好的我們(My Best Summer)』などベストセラーを連発中の人気女性作家・八月長安(バーユエチャンアン)の恋愛小説『這么多年(All These Years)』が同名映画化。本作は、若き男女の長年にわたる愛の葛藤を描くもので、若手俳優の張新成(ジャン・シンチェン)や孫千(スン・チェン)が主演を務めています。
【5位】検察風雲(The Procurator)
公開日:2023年4月29日
監督:麦兆輝(アラン・マック)
主演:黄景瑜(ホアン・ジンユー)白百何 (バイ・バイホー)王麗坤(ワン・リークン)王千源(ワン・チェンユエン)馮紹峰(ウィリアム・フォン)
香港映画の名シリーズ「インファナル・アフェア」で知られる麦兆輝(アラン・マック)監督の最新作は、ある殺人事件をめぐる法廷劇。『オペレーション:レッド・シー』(2018)や『ペガサス/飛馳人生(ひちじんせい)』(2019)などの黄景瑜(ホアン・ジンユー)や、『失恋の33日』(2011)『モンスター・ハント』(2015)などの白百何 (バイ・バイホー)をはじめ、王麗坤(ワン・リークン)、王千源(ワン・チェンユエン)、馮紹峰(ウィリアム・フォン)など中国の人気スターが勢ぞろい。
【6位】驚天救援(Flash Over)
公開日:2022年7月8日
監督:彭順(オキサイド・パン)
主演:杜江(ドゥー・ジアン)王千源(ワン・チェンユエン)佟麗婭(トン・リーヤー)韓雪(ハン・シュエ)兪灝明(ユー・ハオミン)
サスペンスやホラーを中心に手掛けてきた、双子の兄弟監督コンビ「パン・ブラザーズ」の兄・彭順(オキサイド・パン)の単独監督作品『驚天救援(Flash Over)』が初登場6位! 本作は消防士の活躍を描くパニック映画で、『オペレーション:レッド・シー』(2018)などで大活躍中の杜江(ドゥー・ジアン)や、5位にランクインした『検察風雲(The Procurator)』にも出演した王千源(ワン・チェンユエン)らが主演を務めています。
【7位】新猪猪侠大電影•超級賽車
公開日:2023年4月29日
監督:郭姝涵(グオ・シューハン)
主演:陸双(ルー・シュアン) 石貝(シー・ベイ)張業川(ジャン・イェーチュエン)徐経緯(シュー・ジンウェイ)
子ども向けの人気アニメシリーズ『猪猪侠』の1年ぶりの新作が一般公開スタート。劇場版第8弾の今作では、主人公の猪猪侠がカーレーサーにチャレンジする姿が描かれます。メインボイスキャストは、陸双(ルー・シュアン)が続投。
【8位】倒数説愛你(Yesterday Once More)
公開日:2023年4月28日
監督:林孝謙(ギャビン・リン)
主演:陳飛宇(アーサー・チェン)周也(ジョウ・イエ)趙小棠(ジャオ・シャオタン)孫天宇(スン・ティエンユイ)
数々の純愛ラブストーリーを送りしてきた林孝謙(ギャビン・リン)監督の最新作は、日本の七月隆文の恋愛小説『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が原案の作品。『ぼくは明日〜』は、日本では2016年に監督・三木孝浩、主演・福士蒼汰&小松菜奈で映画化されました。今回の中国版の主演は、あの陳凱歌(チェン・カイコー)監督の次男としても知られる若手俳優の陳飛宇(アーサー・チェン)と、2021年に日本で公開された中国映画『少年の君(原題:少年的你)』(2019)などの若手女優・周也(ジョウ・イエ)。数年ぶりに偶然の再会を果たした男女が恋に落ちるも、彼女が抱える秘密により、2人の運命がすれ違い始める様子を描いています。日本での公開は未定です。
【9位】龍馬精神(Ride On)
公開日:2023年4月7日
監督:楊子(ラリー・ヤン)
主演:ジャッキー・チェン(成龍)劉浩存(リウ・ハオツン)郭麒麟(グオ・チーリン)
ジャッキー・チェン(成龍)最新作『龍馬精神(Ride On)』がトップ10をキープ。タイトルの『龍馬精神』は、日本の坂本龍馬……とは関係がなく、伝説の馬「龍馬」のように元気いっぱいで士気高揚する様子を喩える四字熟語です。ジャッキー演じるスタントマンが借金問題により愛馬との別れの危機に陥り、娘とその恋人に助けを求めながら親子関係も修復していく様子を描く物語。アクションありコメディありという、ジャッキー・チェンならではの1本になっています。日本公開は未定。
【10位】すずめの戸締まり(中国題:鈴芽之旅)
公開日:2023年3月24日
監督:新海誠
主演(吹替):原菜乃華 松村北斗(#SixTONES)染谷将太 花澤香菜 神木隆之介
新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』が、中国本土でロングヒット中。監督自身の作品『君の名は。』で築き上げた中国本土での記録を自ら塗り替えました。日本各地の廃墟に点在する“災いの元となる扉”を閉めるために旅をする少女の姿を描く物語。(ミン・イヒョウ、謙)