大連湾海底トンネル 1日に正式開通

2023-05-02 17:04:41  CRI

 中国東北部に位置する遼寧省大連市の大連湾海底トンネルと光明路の延長工事が、7年間の建設期間を経て、1日、正式に開通しました。このプロジェクトの本線は、海底トンネル、山岳トンネル各1本、海底インターチェンジ1カ所、陸上インターチェンジ4カ所を含む、全長12.1キロです。

 大連湾海底トンネルの南出口

 そのうち海底トンネル部分は5.1キロで、北は大連梭魚湾(さぎょわん)地区から、南は大連東港ビジネスエリアに至る、中国北方地域初の大型海洋縦断沈埋トンネルです。このプロジェクトの開通は、大連市の交通渋滞を緩和する上で重要な意義を持っています。自動車専用道路である大連湾海底トンネルは、両側6車線で、制限速度は全区間時速60キロ、1日の最大交通量は約5万台となります。大連湾海底トンネルが開通した1日以降、大連湾を南北に通過する所要時間はわずか5分となります。

大連湾海底トンネルでは沈埋函の中を車両が走行する

 大連湾海底トンネルは曲線状のトンネルで、最深部が30メートルにも達する海底に、1本平均で5.5万トンもの重さの沈埋函を18本接続しており、カーブの部分は沈埋函が水面に出る際に既存の道路網とぴったりと接続しなければならず、施工の精密度における厳しい課題となっていました。施工中、作業員は沈埋管内に設置した各種センサーからフィードバックされたデータにより、トンネルをカーブさせることに成功し、両岸の従来の道路網と埠頭構造を最大限に保護しました。大連湾海底トンネルは現在、中国国内にある曲線状の沈埋トンネルとして、曲線半径が最も小さく、また曲率は最も大きいものとなっています。

 中国北方地域初の大型海洋縦断沈埋トンネルとして、極端な低温にも対応するため、建設会社らは寒冷地で100年持ちこたえられる耐久性を備えた高性能海底工事用コンクリートを開発し、トンネル本体の冷たい水の中でも100年の耐用年数を十分確保しています。(ヒガシ、MI)

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